家の外でのネコ社会のあいさつはそっぼを向くのが礼儀なのです。
猫には内面(うちずら)と外面(そとずら)があり、家の中にいるときと外とでは、猫の気分は異なります。家ではあなたに思いっきり甘える子猫気分でいられても、一歩外に出れば、それでは通用しません。成熟した1匹の猫として、外の世界のルールを守る必要があります。
そんな外の世界の大切なルールが「相手の目を見ない」ということです。散歩中に猫同士かばったり出会ったとき、お互いに知らん顔して通り過ぎるのがネコ世界の礼儀なのです。
相手の目を見続けることは、ケンカを売っているとみなされるからです。あらかじめ、下手な接触をしないことが、無駄なケンカを防ぐための生活の知恵なのです。
だからあなたに対する猫の態度が、家の中と外で違うのは当たり前。外でよそよそしいのは、あなたの猫が冷たくしているのではなくて、礼儀正しいからなのです。もしかしたらあなたのことを「自分よりも上位にいる猫」と感じていて、よけいに礼儀正しくしているのかもしれません。
ちなみに、もしあなたが外でよその猫と仲良くなりたいなら、猫の目をじっと見たりしないことです。「郷に入っては郷に従え」でネコ社会のルールを守りましょう。
■猫の「ことば」にすれば
「プイッ 知〜らない (でも これが礼儀なんだよね)」
■飼い主としては
猫は遠くにあるものはぼんやりとしか見えないので、あなたをあなたとして認識していない可能性も考えられます。よそよそしいときは少し近づいて名前を呼んであげましょう。
それでもよそよそしい態度のままなら、ネコが礼儀をわきまえている証拠だと思ってください。
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