中学受験 現状

「中学受験」は小学生の子を持つ親にとって関心の高いキーワード

親なら誰しも「子どものために何をしてあげられるか」を、最優先に考えます。
とくに「子どもにいい教育を受けさせてあげたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。

わが子に理想的な教育を与えるには早いほうがいいと考える人の頭には「中学受験」というキーワードが大きなウェイトを占めているようです。

中学受験というと、その昔は、金持ちで恵まれた家庭の子どもがするものというイメージでしたが、公立中高一貫校が次々とできたことで、その裾野がずいぶん大きく広がりました。

中学受験は、今では都市部の小学6年生が普通に考える選択肢の一つとなり、中高一貫校への進学が首都圏を中心として「普通のこと」になってきたのです。

その傾向を表す数字として、中学入試をした生徒の割合、つまり受験率があります。

2009年度の実績では、首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の一都三県)の小学校の卒業生数は、303300人。
このうち中学受験をした生徒は49000人で受験率は16.16%(2008年16.57%)。
つまり、6人に一人が受けているということになり、国・私立中学校への期待度がますます高まっていることがこの数字からもうかがえます。

この15年ほどの間では、中学受験のブームで10年近く続いた上昇傾向が、5年前から全国的に減少傾向となってきているようです。
ですが、すべての学校の受験者数が減少したわけではありません。

昨年春の状況では、最難関校の開成中学には定員300名に対して過去最高の1257名が出願、灘中学には定員180名に対し、過去5年間で最高の623名が受験しています。

このように、全国的に見ても、最難関中学は全国的に人気を集めたのに対して、大学付属中学や中堅以下の私立中学では志願者数が減少した学校が多かったようです。

少子化の影響で大学全入時代といわれるようになって、従来と比べて大学受験がたいへん楽になったことが要因と考えられています。
しかし、東大や京大などの難関大学の難度は以前と全く変わっていません。
難関大学の合格実績をみると、合格者数上位校は中高一貫校の国・私立校が上位を独占していることから見ても明らかです。

また、一部の企業では新卒採用の選考時に出身大学だけでなく出身高校も重視するようになってきています。

このような現状を見る限り「中学受験」は、小学生の子を持つ親にとって、まだまだ関心の高いキーワードの一つと言えるでしょう。

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