猫の泌尿器の病気

猫の泌尿器の病気

泌尿器は血液をろ過する役目があり、尿をつくる腎臓から膀胱、尿が出る尿道の先までをいいます。
腎臓は、動脈で運ばれた血液をろ過して、水分の再吸収やミネラルの濃度の調節をし、老廃物を尿として排出する器官です。猫も人と同じように左右2個あり、その働きの2/3が失われるまで症状が表れず、一度壊れると元へは戻りません。

●猫の急性腎不全

【原因】
ネコ下部尿路障害などによる尿道の閉鎖、事故などによる尿路の損傷、失血やショック、心不全、中毒などが原因で、急激に腎臓の働きが弱まった場合に起こります。
慢性の腎不全が悪化して発病することもあります。

症状】
腎臓の働きが弱<なると、血液中にタンパク質などの老廃物がたまり、食欲がなくなり、嘔吐、体温の下降などの症状がでます。

【治療・予防法】
ろ過を助けるための輸液と、状態に応じた対症療法が中心となります。

●猫の慢性腎不全

【原因】
腎臓が徐々に破壊されて委縮し、尿をつくる機能が低下して起こります。
加齢とともに発症率が高くなり、症状は寒さやストレスで悪化します。

【症状】
多飲多尿で、貧血や体重減少が見られます。病状が進むと毛のツヤがなくなり、吐いたり、口の中に潰瘍が表れたりします。

【治療・予防法】
食餌療法でタンバク質・ナトリウムの摂取を制限し、水分を充分に補給して、ストレスを与えないことで、病気の進行を遅らせることができます。
早期発見が予防につながるので、6〜7歳を過ぎたら年1回の定期健康診断を心がけてください。





●猫の糸球体腎炎

【原因】
白血病ウイルス感染症、ネコエイズ、ネコ伝染性腹膜炎などの感染症や他の病気の免疫反応として起こる腎臓内の糸球体の炎症です。

【症状】
食欲不振、嘔吐、むくみなど腎不全の症状がでます。

【治療・予防法】
治療は感染症などの基礎的病気と腎不全の対症療法を行います。 

●猫のネコ下部尿路疾患

【原因】
猫は体内で水分を再利用するので尿を濃縮する傾向があり結晶ができやすいと言われています。
水をあまり飲まず尿が少ない場合や、マグネシウムが未調整のドライフードを食べている場合など、尿が凝縮されすぎて酸性からアルカリ性に傾き、結石ができやすくなります。運動不足やストレスも原因になります。

【症状】
尿の出が悪くなり、トイレに行く回数が増えますが、尿が出ず軽い出血を伴うもの、血の塊が出るもの、結晶だけがつまるものなどがあります。
オス猫が発症しやすく、尿路結石などを起こします。
尿道が閉塞して時間がたつと、腎臓に圧力がかかって尿が出なくなリ急性腎不全になります。体温が低下して嘔吐が始まり、2、3日も尿が出なければ膀胱は膨れ、危険な状態になります。

【治療・予防法】
低マグネシウムの食餌療法と水分補給で結石を小さくし、尿と一緒に出させますが、症状によっては手術を必要とします。
予防には、マグネシウムが調整された質の良いドライフードと水分を与え、運動不足にならないよう心がけましょう。

 

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