犬の噛み癖

犬の噛み癖も状況によって、犬の気持ちが異なります。

ここでは
1.抱っこしたり、なでたりすると甘噛みする
2.一度くわえたら離さない
の2つに分けて、困った犬の噛み癖の行動の意味と犬の気持ち、そしてしつけのポイントについて考えてみましょう。





1.抱っこしたり、なでたりすると甘噛みする

●“こんなにかわいかっているのに どうして噛むの?”
犬と触れあっている最中に、軽く手を噛まれることが良くあります。本気で噛みつ<わけではないので、さほど痛くはありませんが、しつこく噛む子もいますね。
これは犬の飼い主に対する「甘え」の気持ちのあらわれなんです。
子犬の場合は永久歯の生え変わり期かもしれません。

●犬の気持ち
「かまってくれて、うれしいよ〜」
甘噛みは、「甘え亅の気持ちからくる行動です。これは親愛の情でもあるので、飼い主の気持ちは十分犬に伝わっているといってよいでしょう。でも、エスカレートしすぎて興奮すると、無意識に噛む力が強まることがあります。

「歯のつけ根がムズムズするの」
子犬の場合は、永久歯の生えかわりの時期に歯がうずくので、それを解消したくて甘噛みすることがあります。

●しつけのポイント
甘噛みは、悪気があって起こす行動ではありませんが、癖になるのでけっして許してはいけません。

・興奮させず、落ちつかせる
興奮すると犬は歯をたてやすくなります。噛まれたら、オスワリなどをさせて落ちつかせましょう。理想は、噛まれる前に「噛みそうな気配を察知して噛ませない」こと。
落ちつかせてもよいし、無言で手をひっこめたり、犬から離れて噛ませないようにしましょう。
やってはいけないのは、噛まれたときに大げさに「痛い!」などと言って手をひっこめること。
飼い主は「痛いからやめてね」という気持ちでも、犬は「逃げられる前に噛まなきや」と思い、より早く、より強く噛むようになってしまいます。

・おもちゃを与える
歯の生え変わり時期であれば、かじりやすいおもちゃを与えることでも解消できることがあります。

<ヒント>
自分の手に犬が苦手なにおい成分のスプレーなどをかけて、噛むのを防ぐのも有効な手段です。

触ると本気で噛む犬は、人に対して恐怖や不安を抱いているのかもしれません。少しずつスキンシップをして、人に触れられることをいいことだと思わせましょう。


2.一度くわえたら離さない

●“どうしてそんなにがんばるの?”
犬には「自分のもの」を守るという習性があります。
くわえたものを離さないのは、所有欲や犬の本能のあらわれですが、特定のものに対してだけ執着が強いことが原因の場合もあります。

●犬の気持ち
「これはオレのもの。絶対に渡さないゾ!」
拾ってきたものでも、犬にとってぱ白分が見つけた大切な獲物です。くわえて離さないのは、「自分のものだ」と主張しているのです。
自分のものにしたくて、取りあげようとする飼い主に反抗しているケースも。

「このにおいと感触がたまらないのよネ」
ほかのものは離してくれるのに、なぜかこれだけは離してくれない、という場合は、そのもののにおいや感触が犬の嗜好にあっていて、強い執着心があると思われます。

●しつけのポイント
「離す→いいことがある」 この図式を覚えさせる
どんなものも、所有者は犬でなく飼い主だと教えるべきです。

・「離して」「ちょうだい」を教える
ごほうびを見せながら、「離してJFちょうだい」と指示を与えます。犬が離したらすぐに取りあげて、ごほうびを与えます。これをくりかえすことによって、犬が合図を覚えていきます。

・くわえられそうなものは置いておかない
どんなものでも、犬にとっては"獲物"になりやすいので、犬をハウスから出す時問だけでも、くわえられそうなものは片づけておきましょう。
犬が執着を見せるものなどは、犬の届かない場所や、犬のいる部屋とは別の部屋に置いておきましよう。

<ヒント>
遊びに夢中になってしまうと犬は興奮が抑えられず、おもちゃを離さなくなることがあります。
どんな遊びも興奮しすぎる前にやめるのが基本です。

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