●犬の栄養障害
●犬のくる病
食餌からとるカルシウムとリンが不足することによって、骨に異常が起こる病気です。1〜3か月の子犬に多く見られます。
【かかりやすい犬種】
すべての犬種
【原因】
原因は、カルシウム欠乏のほか、たんぱく質やリンのとり過ぎでも起こります。
また、日光に当たる機会が減ると、カルシウムの吸収を促すビタミンDが不足します。その結果、カルシウム不足におちいり、発症することがあります。
【症状】
関節のはれや四肢の変形が見られ、足を引きずって歩きます。痛みがあるため、運動を嫌がったり触られるのを嫌がります。
また、ちょっとした打撲などで簡単に骨折してしまいます。さらに、胃腸炎などがある場合には、栄養状態がますます悪くなって、骨がもろくなり、体もやせ細ります。
【予防法】
カルシウムが十分にとれる食餌を与えましょう。子犬には子犬用のフードを食べさせることが、于防にも治療にもつながります。
●犬の高たんぱく・低たんぱく血症
血液中のたんぱく質が増え過ぎたり、少なくなり過ぎる状態です。何らかの病気によって二次的に起こるケースがほとんどです。
【かかりやすい犬種】
すべての犬種
【原因】
・高たんぱく血症
高たんぱく血症は、嘔吐や下痢が続いて脱水状態になった時や、慢性肝炎や肝硬変などの慢性の肝臓病がある時またリンパ肉腫などのがんにかかっている時に見られます。
・低たんぱく血症
低たんぱく血痕は、たんばく質が極度に不足した食餌や、腎臓の病気にかかっている時に起こります。
【症状】
一般に低たんぱく血症になるとやせてきたり、毛づやが悪くなります。むくみが出ることもあります。
一方、高たんぱく血症では、原因となる病気によって症状はさまざまです。