猫の歯・口の病気
猫の□腔は、粘膜におおわれ唾液によって常に濡れています。食べ物や空気が必ず通る□腔は、体全体の入りロともいえ、物を噛むだけでな<、物をくわえたリセルフグルーミングをしたり、歯は武器としても機能しています。
猫の歯は、生後2〜3週で乳歯が生えはじめ、生後6週ほどで上あごに14本、下あごに12本、計26本が生えそろいます。生後7〜9ヵ月ころには永久歯に生えかわり、上あごに16本、下あごに14本、計30本になります。
●猫の歯周炎
【原因】
歯を支えている歯ぐきに炎症が起きる場合を「歯肉炎」、歯根部まで症状が進んだものを「歯周炎」といいます。どちらも口腔内の感染症です。
【症状】
歯ぐきが赤く腫れて出血していたり、よだれや強い口臭がある、歯が歯石でおおわれて茶色くなっているなどの症状があります。
口が痛くて食べようとしても食べれない、食べる時に音がする、口が臭いなどの症状がみられ、堅いものが食べられなくなったり、食欲が低下して元気もなくなります。
【治療・予防法】
歯石・歯垢の除去をし、歯と歯茎の治療を行います。
子猫のころからの歯磨きを習慣づけることで予防できます。
●猫の口内炎
【原因】
□腔内の粘膜に起きる炎症を「□内炎」といいます。
歯石や歯垢の蓄積、歯の損傷の放置、全身性のウイルス感染症、免疫機能障害、糖尿病、腎臓病などに伴い多く発生しております。
【症状】
歯肉や粘膜が赤<腫れたり、出血が見られることもあります。よだれがひどくなり、口臭が強<なります。痛みが激しいので、食事を食べなくなります。
放置すると栄養障害や脱水・貧血を起こし、体は衰弱します。
【治療・予防法】
基本的には口内洗浄を行い、抗生物質と抗炎症薬を投与します。
炎症がひどくならないうちに、詳しい検査を受けるようにしましょう。