老犬のかかりやすい病気
おかしいなと感じたらすぐ病院へ!
犬も高齢になると人間と同じように臓器も衰え、悪性腫瘍(がん)にかかりやすくなります。
病気を予防するためには、ふだんから愛犬のしぐさや体調の変化を注意してみる習慣を身につけるようにしましょう。
ここでは老犬のかかりやすい病気について、しぐさや体調の変化で送られるサインと予防や対策について調べてみました。
愛犬の病気について、もっと詳しく知りたいと思っている方のお役にたてれば幸いです。
老犬のかかりやすい病気
・腫瘍(がん)
腫瘍ができた場所によって異なります。皮膚や乳腺に発生した場合、その部分にしこりができます。内臓にできると、嘔吐や下痢、腹部のはれ、血尿・血便などが症状として現れます。□腔にできると、□の中にしこりができるため、食べにくそうにします。骨にできると、足ガはれたり、引きずったりします。
月に1回は愛犬の全身に触れてあげて、しこりの有無を調べます。□の中にしこりや潰瘍がないか観察します。内臓の悪性腫瘍は見つけにくいので、定期的に健康診断を受け、腹部に腫瘍がないかを調べてもらいましょう。
・糖尿病
すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、機能が低下するために血糖値が高くなる病気です。
肥満犬は糖尿病にかかりやすいので注意が必要です。また、食べているのにやせてきたり、水を多量に飲むのも糖尿病のサインです。
規則正しい食餌と十分な運動により、肥満させないことがなによりの予防法です。
・心臓病
高齢犬がかかりやすいのは「僧帽弁閉鎖不全症(心臓弁膜症)」や「心筋症」です。
僧帽弁閉鎖不全症では、夜から明け方にかけて、乾いたようなせきをします。心筋症では、激しいせきや呼吸困難が見られます。
塩分控えめの食餌を心がけます。また、心臓に負担がかかるため、激しい運動や興奮させるようなこともさけます。
・慢性腎炎
年をとるとたいてい、腎臓の組織が変化して炎症が起こります。進行すると、腎臓が機能しなくなる腎不全におちいります。
尿にたんぱく質が出たり、体がむくんだり、食欲が落ちてやせます。また、元気がなくなり、けいれんを起こすこともあります。
健康診断時の尿検査などで、定期的に腎臓の機能を調べてもらいましよう。
・白内障
老化により瞳孔の奥にある水晶体が白く濁る病気です。
目をのぞくと、黒目の部分が白く濁って見えます。視力が低下するため、よろめいたり、何かにぶっかったりします。視力障害を起こした時 進行を遅らせるための内科治療が行われます。根本治療ではないため、排尿・排便などで飼い主のサポートガ必要になります。