犬の中毒症

●犬の中毒症

●犬のたまねぎ中毒

ついうっかり犬に食べさせてしまったり、好奇心から犬がなめたり、目に入れてしまったり。こんな状況が中毒を招きます。 
中毒の原因となるのは、薬物や洗剤、殺虫剤などの化学物質だけとは限りません。人が食べている食事のおかずや、散歩の途中にあるような植物も原因となります。
飼い主は、中毒の原因となる危険なものを愛犬が口にしないよう、つねに注意を払わなければなりません。

【かかりやすい犬種】
すべての犬種

【原因】
人間の食事を食べさせた時や、犬がかってに食べてしまった時、その中に玉ねぎなどのねぎ類が入っていることがあります。
犬は、玉ねぎを多量にとると、その中に含まれる成分によって、赤血球が破壊されて溶血性貧血を起こします。

【症状】
急性の症状として、食べた1〜2日後に、貧血や黄疸が起こったり、赤〜赤褐色の尿が出ます。
下痢や嘔吐をしたり、心臓の鼓動が遠くなったり、脾臓がはれることもあります。また目の結膜が貧血で白っぽくなります。
少量であれば問題ないのですが、愛犬が多量の玉ねぎを食べてしまったら、オキシドールを少量ずつ飲ませ、すぐに吐かせます。
すでに症状が出てしまっていたら、動物病院ヘ運び獣医師に診てもらいます。重症のときは輸血も必要になります。

【予防法】
ハンバーグなど、みじん切りの玉ねぎが入っている料理は見過ごしてしまいがちなので、とくに要注意です。
玉ねぎ自体を食べなくても、すき焼きのように煮汁などに成分が合まれているものも同様に危険です。
【中毒を起こす食品】
玉ねぎ、長ねぎなどのねぎ類、チョコレート

●犬のアセビ中毒

ついうっかり犬に食べさせてしまったり、好奇心から犬がなめたり、目に入れてしまったり。こんな状況が中毒を招きます。 
中毒の原因となるのは、薬物や洗剤、殺虫剤などの化学物質だけとは限りません。人が食べている食事のおかずや、散歩の途中にあるような植物も原因となります。
飼い主は、中毒の原因となる危険なものを愛犬が口にしないよう、つねに注意を払わなければなりません。

【かかりやすい犬種】
すべての犬種

【原因】
散歩の途中などで、アセビの樹皮や若芽を食べてしまうことで起こります。アセビの葉や樹皮に含まれる有毒成分によって中毒症状が現れます。
【アセビ】ツツジ科の植物。早春に白っぽいつぼ状の小花が咲く。山野に多<生えているが、庭木としても比較的多<見られる

【症状】
よだれが出たり、嘔吐したり、ふらつくように歩きます。鼓動が速くなり、呼吸困難になることがあります。

【予防法】
すぐに獣医師の診察を受けて、解毒剤の注射をしてもらいましょう。
【中毒を起こす植物】
アセビ、アサガオの種子、アマリリスやスイセン、クロッカスの球根、イチイ、イヌホオズ牛、キョウチクトウ、ケシ、シャクナゲ、スズラン、ニセアカシア、チョウセンアサガオ、トウゴマ、ヒガンバナ、フクジュソウ、ムギナデシコ、モモ、レングツツジ、ジギタリス、トリカブト、サトイモ、ジャガイモの芽、ソテツの実など





●犬の殺虫剤中毒

ついうっかり犬に食べさせてしまったり、好奇心から犬がなめたり、目に入れてしまったり。こんな状況が中毒を招きます。 
中毒の原因となるのは、薬物や洗剤、殺虫剤などの化学物質だけとは限りません。人が食べている食事のおかずや、散歩の途中にあるような植物も原因となります。
飼い主は、中毒の原因となる危険なものを愛犬が口にしないよう、つねに注意を払わなければなりません。

【かかりやすい犬種】
すべての犬種

【原因】
家庭にあるハエやゴキブリ用の殺虫剤や犬の薬浴剤、ノミ取り薬などが原因で起こるものです。これらを多量になめたり、皮膚から吸収してしまうと中毒症状が現れます。

【症状】
よだれが大量に出て、首や四肢がけいれんします。口から泡をふいたり、全身のけいれんが起こった時は危険です。

【予防法】
すぐに動物病院に運び、治療を受けてください。中毒を起こすものは、ほかにも数多くあります。これらの薬品などを犬の周囲に置かないように管理してください。
【中毒を起こす家庭にあるもの】
洗剤、タバコ、化粧品、殺虫剤、,蚊取り線香、液体蚊取り線香、除草剤、殺鼠剤、ほう酸団子、車の不凍液、ペンキ、絵の具など 

●犬の殺鼠剤中毒

ついうっかり犬に食べさせてしまったり、好奇心から犬がなめたり、目に入れてしまったり。こんな状況が中毒を招きます。 
中毒の原因となるのは、薬物や洗剤、殺虫剤などの化学物質だけとは限りません。人が食べている食事のおかずや、散歩の途中にあるような植物も原因となります。
飼い主は、中毒の原因となる危険なものを愛犬が口にしないよう、つねに注意を払わなければなりません。

【かかりやすい犬種】
すべての犬種

【原因】
ネズミ取り用の毒物によって起こります。描が起こすことが多いのですが、犬にも起こります。ほとんどは殺鼠剤で死んだネズミを口にしたり、食べてしまうことで起こります。

【症状】
殺鼠倒の成分によりますが、ワルフファリンによる中毒症状は、体内のビタミンKが破壊されるために、血液を凝固させる作用が低下して起こります。
出血しやすくなって口や目の粘膜に点状の出血が見られます。脈拍は速く、弱くなって、呼吸も浅くなります。尿や便にも血が混じります。体温や血圧が低下すると死亡する危険があります。

【予防法】
治療では破壊されたビタミンKを注射で補います。殺鼠剤にはほかにメタアルデヒドなどの成分があり、どの成分の殺鼠剤で中毒を起こしたかによって、症状も治療法も違います。
【中毒を起こす家庭にあるもの】
洗剤、タバコ、化粧品、殺虫剤、,蚊取り線香、液体蚊取り線香、除草剤、殺鼠剤、ほう酸団子、車の不凍液、ペンキ、絵の具など 

 

サイトマップ