犬の穴掘り癖

犬の穴掘り癖も状況によって、犬の気持ちが異なります。

犬の穴掘り癖も状況によって、犬の気持ちが異なります。
ここでは、庭で穴を掘りつづけるという困った犬の穴掘り癖の行動の意味と犬の気持ち、そしてしつけのポイントについて考えてみましょう。





庭で穴を掘りつづける

●“どうしてそんなに穴掘りが好きなの?”
暇なときやストレスがたまったとき。また、暑さ対策という実用的な理由であることも。
犬はその昔、巣穴に逃げ込んだ獲物を探すときや食べものを土の中に隠すときなどによく穴を掘りました。その習性が今でも残っているのです。

●犬の気持ち
「暇つぶしに穴掘りでもするかな」
犬は暇なときによく穴を掘ります。ほかに何もないときの、単なる“暇つぶし”なんです。

「このもやもやをスッキリさせたい!」
暇つぶしのつもりが、何かの拍子に穴掘りの快感を覚えると、ストレスを発散したいときに夢中で穴を掘ったりします。

「暑いなあ。ここでひと涼みしよう」
穴を掘った土中の温度が低いことを知っていて、涼むために掘ることもあります。

「ここに隠しんぼしよぅっと」
おもちゃやおやつなど大事なものを保存しておこうと思い、土の中に隠すことも。
部屋の中でも、タオルやシーツなどを、土を掘るようなしぐさでかき分けて、その下に鼻をこすりつけて、隠そうとします。

●しつけのポイント
やめさせるのではなく 掘っていい場所を教える
穴掘りそのものは、悪いことではありません。問題は掘る場所です。
「植えつけ後の花壇の土を掘り返された」なんてことは、よくあること。やわらかくてふわふわの土は、犬にとって気持ちいいのでしょう。

・掘ってもいい場所をつくる
犬が掘っても問題ない場所を決めておきましょう。あらかじめ決めた場所に、犬が好きなおもちゃやおやつを、ちらっと見えるように埋めておくと、犬が嗅ぎつけてそこを掘ります。目当ての場所をうまく掘れたら、ほめてあげます。
楽しくて退屈しない遊びを用意したり、犬が涼める場所をつくるなど、根本的に原因を解決する方法もあります。

<ヒント>
庭から帰ってきた犬の足が極端に汚れていたら、そのときは一度庭のどこかが掘られていないか確認してみたほうがいいかもしれません。

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