ペットからコンパニオンアニマルへ
コンパニオンアニマルという言葉をよく耳にするようになりました。
愛するペットがそばにいるだけで癒され、幸せを感じる人は多いものです。
そのペットたちに対して、最近「コンパニオンアニマル」という考え方が普及してきたのです。
ペット(Pet)とは、愛玩を目的として日常生活で飼育される動物のことをいいます。
この飼育する所有物という感覚ではなく、生きていくうえでの伴侶という関係に変わってきたのです。
いってみれば、愛玩動物(あいがんどうぶつ)から伴侶動物(はんりょどうぶつ)へといったところでしょうか。
◆アニマルセラピー
ペットがいつもそばにいて、触れたり、語りかけたり、その愛らしい姿を眺めているだけで血圧が下がり、情緒が安定し、幸せに感じることが出来ます。
そして、病気の人も早く回復するという効果があるといわれています。
この25年ほどの間に、ペット=人間の伴侶としての動物(コンパニオンアニマル)が、いろんな意味で人間の心身の健康にすばらしい影響を与えてくれることが分かってきて、アニマルセラピーという分野でアプローチが行われています。
◆ペットの多様化
ペットと一口に言っても多種多様で、特に最近は個性化時代に反映して好みも多岐にわたり、イヌ、ネコ以外の多種多様なペット(エキゾティック・アニマル)を飼育する人がめっきり増えたようです。
トカゲにニシキヘビ、ワニにイグアナ、エリマキトカゲ、ハリネズミにプレーリードッグやモモンガまで登場し、動物園に行かなければお目にかかれないような名前も聞いたことがない珍しい輸入動物が飼われるようになりました。
しかし、脱走したワニやオオトカゲの捕り物騒動が、テレビのニュースで取り上げられているのを目にすると、少し残念な気がします。
◆ペットの主役はイヌ?
ウサギ、ハムスター、リス、小鳥、熱帯魚などなど、アニマルセラピーに貢献するペットは多くいます。
どんな生き物でも、愛するペットであれば、その人にとっては最高のコンパニオンなのです。
しかし、わたしにとっては、心を癒し、日々の暮らしに彩を添え、生活に意欲をもたらしてくれるペットということになると、なんといってもイヌということになります。
それは、イヌの能力、感覚がずば抜けて優れているばかりでなく、人間との感情の交流が可能な動物だからです。
イヌは基本的には従順ですが遊び好きで、敏感な割には臆病で、そのくせこらえ性がなく、まことに子どもっぽいところがあります。
こうした永遠の子どもっぽさと人なつっこさや限りない忠実さが、人々の心を癒し、元気付けるのでしょう。
だからこそ、イヌはわたしにとってのペットの主役になりえたのだと思います。