犬でも体重は健康のバロメーター
●やせる・太る
1.ほかに症状がないか観察する
2.体重は健康のバロメーターになる
【やせすぎ】
肋骨が浮き出て見える。腹部にさわると硬い。
【理想的な体重】
さわると肋骨が確認できる程度。腰のあたりにくびれがある。
【太りすぎ】
強くおさないと肋骨が確認できない。腰のくびれがなく、おしりが盛り上がっている。
■やせるときに考えられる犬の病気
やせたと感じたら、思い当たる原因がないかチェックしてみてください。
たとえば、食欲があって食べているのにやせたのか、何らかの原因で食べられないのか、ほかに症状がないかなど、原因を探ってみましょう。
・食欲かあり、食べているのにやせる
食欲がある場合には、糖尿病、甲状腺機能尤進症、慢性豚炎、寄生虫病(回虫症、条虫症)などが疑われます。
・食欲不振で食べないためにやせる
何らかの感染症や慢性的な下痢、消化器の異常、口内炎、歯周病などが疑われます。
■太るときに考えられる犬の病気
食欲旺盛なのは元気な証拠と思いがちですが、やはり急に食欲旺盛になるのは病気のサインです。
この場合は、糖尿病の初期、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症、寄生虫病などが疑われます。ただし、副腎皮質機能亢進症以外は、悪化するとやせてきます。太ることで別の病気にかがりやすくなります。
病気による肥満もありますが、逆に、肥満から起こる病気もあります。糖尿病、関節の疾患、呼吸器や循環器の疾患など。
肥満は、内臓だけでなく骨や関節にも負担をかけます。食餌内容を改善し、散歩や運動量を見直して、肥満は早めに解消しましょう。
○● ワンポイント アドバイス ●○
犬の体重の測り方
犬を抱いて体重計にのります。その合計体重から飼い主の体重を引いて犬の体重を出します。
子犬や超小型犬の場合は、トレーなどにのせて犬の体重を測り、トレーの重さを引いて出してもよいでしょう。