猫の生殖器の病気
メス猫の最初の発情は生後6〜8か月位で起こり、発情後3〜4日目が交配適期です。交尾をしなかった場合は、2〜4週の間隔で2〜3回くり返します。
妊娠すると発情行動が止まり、交尾後26〜30時間で排卵し、63〜67日の妊娠期間で出産します。
稀に流産、難産、早産などが起きます。難産の場合は、獣医師の判断で帝王切開ができます。
メス猫の生殖器の病気は、避妊すると予防できるケースが多いので獣医師によく相談してみましょう。
●猫の乳腺炎
【原因】
お乳がでにくい症状のある母猫が、外傷を負ったり細菌に感染すると起こります。
【症状】
お乳がねばねばして、血液や膿が混じって黄色から茶褐色まで変化します。乳腺は硬くなり、痛み、発熱、倦怠感から子猫の世話をしなくなります。
放置すると、壊疽性乳腸炎になることがあります。
【治療・予防法】
重症の場合は外科的な処置が必要で、人工哺乳に切り替え、母猫は獣医師に治療してもらうことが必要です。
●猫の授乳テタニー
【原因】
産後3〜4週間ころ、子猫が母乳を激しく吸いすぎるときに起こることが多く、母猫の低カルシウム血症、低血糖などが原因です。
【症状】
体の動きが悪く、元気・食欲不振、嘔吐などの症状が見られ、頻脈、けいれんへと進行すると死亡する場合もあります。
【治療・予防法】
早急な獣医師の治療が必要です。病気が治った後も子猫の授乳を制限して、再発を防ぐことが大事です。
●猫の子宮蓄膿症
【原因】
子宮が細菌に感染して、子宮の中に膿がたまる状態のことです。
性ホルモンが関係していて、出産に関係なく、どの年齢の成猫にも起こります。
【症状】
多飲多尿、発熱、食欲不振などの症状がでます。
【治療・予防法】
状態によっては抗生物質やホルモン剤などの服用で治療をする事もありますが、子宮全摘出手術が一般的です。